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【返信】

【 傷跡 】

スタジオ・ヴォイスとぺらぺらのアメリカ映画の本、大体読みました。いいかげんなこと書いて字数埋めている人達がいる中で、特にスタボは、きちんと書いていらしゃる(笑)ぺらぺらの本は案外どこにでも置いていて、田舎の高校生とかには数少ない情報源だったりするんですよね。この本みたいに映画監督で整理するっていう方法はどうなんでしょうか?よく知らないんですが作家主義を擁護するみたいな形になるんですかね。レンタルビデオ屋さんに行けば監督別みたいな欄があって、その監督の作品は昔のビデオも置いてあるみたいな状況がありますよね。この手の特集はその手の商業ベースに乗っかっているなって言う感じがかなりしますね。消して悪い意味じゃありません。でも、そこから抜け落ちた部分にも豊かなものがあるような気がします。スタボやカットといった雑誌に特集されるあるジャンルの名作50などといった特集も、選ばれる作品がかなりシンクロしてくるのも気になりますね。誰がきちんと擁護してる形になっているかはっきりしないで、ある作品の露出度が上がるみたいな構造は、批評家さんにとっても、よろしくないんじゃないでしょうか。大場さんのようにきちんとウェブで自分の原稿を載せるという行為は大切なことだと思います。

傷跡は素晴らしい映画でした。僕にとっていい映画の条件って馬鹿な役回りの人物は映画前半に消えることですね。前半の失業者がこんなにいるんだということをしめす窓からのショットと今のコンビナートがある生活に不満がある人達がストを起こし群がってゆく窓からのショットをダブらせるクールさにやられましたね。レフの描き方も考えさせられました。映画とジャーナリズムの対比も優れていますね。この映画ではジャーナリズムは結局ジャーナリズムでしかなかったということはまさに傷ですね。初期の作品にはキェシロフスキの誠実さというものがあふれていて、というのは社会的なコミュニケーション、歴史みたいテキストにきちんと時間を割いて表現するが、年を追うごとに、この主人公がこの町にやってくるシーン、つまり何かの予感みたいなものを洗練させて映画を作ってるというような気がします。



joushin さん 2003/05/08 <Thu> 23:50:48


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2006/06/15 <Thu> 20:30:05 〜