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『アサシンズ』は、『憎しみ』の成功で世界の注目を浴びた新鋭マチュー・カソヴィッツの待望の新作だ。この映画の主人公は、老いた殺し屋ワグネル、そして奇妙な成行きで彼から殺しの手ほどきを受けることになる25歳のマックスと13歳のメディという世代の異なる若者たち。『憎しみ』が粒子の粗いモノクロ映像だったのに対して、
『アサシンズ』は全編カラーでフィクショナルな展開が際立つばかりか、テレビ番組やそのパロディ、CMやゲームの映像などが大胆に挿入され、ドラマを引き裂いていく。
しかし暴力に対するカソヴィッツの鋭い眼差しは『憎しみ』と何ら変わっていない。2本の映画では、暴力について経験や免疫を持つ者と未熟で衝動に左右される者が対比的に描かれ、双方の絆が崩壊するとき、現代を象徴するような暴力が浮き彫りとなる。
「『アサシンズ』における老いた殺し屋ワグネルとその弟子の関係は、知識を伝達するという意味で非常に重要なものだと思う。不幸なことに現代では、何を伝達すべきか無自覚なテレビが、教師や両親に取って代わり、知識や経験が子供に受け継がれなくなっている。必ずしも100%とはいわないが、
大多数の人はテレビを通じて情報を受けとりながら、その本質をまったく認識していない。情報を送り出すテレビ側も何も考えていない。そうやって仕事や人生、生命に対する倫理観が失われていくんだ」
マックスやメディは、本当の親との関係が希薄であり、ワグネルと彼らは、擬似的な父と子の関係を築いていくかに見える。
「確かに、マックスにはあまり家族という意識がなく、だからこそ彼にとっては、ワグネルが父親的な役割を担うことになる。しかしながらワグネルは、メディの父親や先生にはなっていない。メディの精神というのは腐敗してしまっていて、教師や父親という存在を受け入れる土台が何もないんだ」
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